少額で始められる『投資信託』とは。
FP3級の「金融資産運用」も債券から投資信託と今熱を帯びてる”投資”ネタに入ってきました。少額でしかもプロが運用してくれる『投資信託』はまさに投資初心者の入り口的金融商品です。今日もFP3級の範囲ではありますが、『投資信託』について復習していきます。
投資信託の基本
投資のイメージは投資家である自分が様々ある上場企業の中から選んだ株を購入して、株価の上下に一喜一憂しながら大損こいたら”自己責任”、身の破滅、怖い怖いというのが一般的ですね。
株を購入するにも単元株という”株式の単位”があり日本ではほぼ100株単位での売買となるため、まとまった資金が必要です。一株1,000円の銘柄も購入するには100,000万円の資金が必要です。まとまった資金を準備して、値上がり中の株を買ったとたん暴落、100,000円溶けて私なみだ目、という流れです。
『投資信託』という金融商品は多数の投資家から資金を集めて1つの基金として、集めた資金をもって運用のプロが株式や不動産などへ分散投資して、そこで得た利益を出資してくれた投資家へ配分するというものです。つまり、リスクを細分化したうえで運用はプロがやってくれるという、初心者には大変ありがたい投資方法になるわけです。
投資信託に関する用語
①ファンド 投資信託の商品を指します。
③目論見書 ファンドの説明書。ネット証券ならpdfで見れます。
④運用報告書 運用実績や状況を記載。
”ファンド”くらいは耳に覚えがあるはずです。一時世間を騒がせた”村上ファンド”が有名ですね。正式名称ではありませんが”村上さんが出資者を募って作った基金”です。あとの3つは投資信託の購入経験がなければ初耳といったところでしょうか。
投資信託のコスト
自分で運用する株式投資と違って、投資信託は運用をプロに任せるというのが大きな特徴です。そして任せる以上は相応のコストが発生します。ただで運用してくれるわけないですね。
①購入時手数料 販売会社へ支払う手数料
※購入時手数料のないファンドもあり、”ノーロード”という。
②信託報酬 運用を任せてる人への報酬ですね。
③信託財産留保額 解約手数料のようなものです。
③の信託財産留保額にはすこしひねった考え方になっています。例えば私がある投資信託を換金したとします。その投資信託に組み込まれた株などはファンドが売却して換金するわけですが、このときファンドにかかってくる売却の手数料はファンドに出資した投資家全員が負担したことになります。他の投資家は別に売却していないのに謎のコストが発生するわけです。ここで公平を図るために用意されているのが信託財産留保額で、他の投資家と同じく換金したあなたも手数料を支払いなさいというものですね。
投資信託の運用スタイル
プロが運用する投資信託ですが、商品ごとに運用スタイルに違いがあり、それによって分類があります。