『釣り人は魚をみる?』株式の基本と「相場指標」
『釣り人は魚をみる』なんていうコトワザはありません、よね。相場には『漁師は潮をみる』という格言があり、その反対の言葉はこんな感じかなと勝手に作りました。
金融資産運用も中盤で、金融資産といえばやはり”株式”です。「株に手を出すな」、「株取引はギャンブルだ」と何かと拒否反応を示す人の多い株式ですが、株式や株式取引、株式市場について理解できている人が少ないのもまた事実です。FP3級には株の基本が詰まっており、ここを通らずして株取引はできんな、と思わせられます。
それでは株式の基本と株の「相場指標」の復習です。
『漁師は潮をみる』
株式相場における格言の一つです。
漁師は魚が見えたからといってそこを漁場と判断しません。ましてや勘に頼った漁もしないと思います。「ワシの漁は勘だ!」と言って成功している漁師は、無意識のうちに各判断材料と経験測からしっかり答えを導いているわけです。この格言の意味するところは””漁師が気象や潮の流れなど大きな判断材料から漁場を探すように、株式投資も大きな流れを見て判断するべき””ということです。魚が見えてる浅瀬で釣り糸を垂らすのは素人ばかりなり・・・です。魚からもあなたが見えていることでしょう(魚の視力は知りませんが)。
「昨日、今日と値段が上がっているこの銘柄はこれからも上がるはずだ。全力買いだ!」という挑み方をすれば即退場となること必至ですね。
「株式」とは
会社が資金調達をするために発行する証券です。会社に出資した額分の株券を投資家は受け取ります。昔は「株券」という実物を金庫で保管するなんていうシーンがテレビドラマでも見かけましたが、現代では現物を見る機会はないでしょう。株券はすべて電子化されているようです。株券についてはフリーの画像素材見つからないので検索してください。
株を所有する「株主」の権利
株式を購入した人を「株主」といいます。株主と聞くと仰々しいですが、私たちも株を最小単位でも取得すれば株主です。誰もが知る大企業の株主になることも現代では可能です。
株主というのはいわば会社の”所有者の一人”です。したがってその会社に対して次のような権限が与えられます。
①議決権
会社経営に参加する”経営参加権”。
②余剰金分配請求権
会社が利益を出したら、その”利益を分けてもらえる権利”。
③残余財産分配請求権
”会社が解散”したときに、”残った財産”を持っている株数の比率に応じて
分けてもらえる権利。
どれをとっても大きな権限を持つことがわかります。
よく「会社は社長のもの」という認識を持つ人がいますが、「会社は”株主のもの”」です。もちろん社長=株主の場合は多くあります。中小企業であれば「会社は社長のもの」が成り立つ会社もありますが、これは”社長=一人株主”ということです。なので結局「会社は”株主のもの”」です。
「相場指標」とは
市場全体の動きをみる指標です。冒頭にある『漁師は潮をみる』の”潮”は相場における『指標』です。代表的な指標は以下の通りです。日経平均やTOPIXは毎日のようにニュースで流れています。それくらい重要な指標です。
日経平均株価(日経225)
東証1部上場の銘柄のうち代表的な225銘柄の株価を平均した数値です。平均といっても単純平均したものではありません。最近では30,000円を上回ったり下回ったりでニュースをにぎわせていました。要するに日本の株価の値動きを表していると捉えていいと思います。
東証株価指数(TOPIX)
TOPIXは東証1部上場されている全銘柄の時価総額を指数化したものです。時価総額というのは上場株式数×株価で求められます。こちらは日本の経済の規模感、株式市場の大きさのようなものを表していると私は捉えました。