FP(ファイナンシャルプランナー)3級を独学する

【独学】FP3級合格を目指すblog

お金の知識を得ることこそ自分の身を守る最善策

MENU

『釣り人は魚をみる?』株式の基本と「相場指標」

f:id:pings06kzk04io:20211126082726j:plain

 『釣り人は魚をみる』なんていうコトワザはありません、よね。相場には『漁師は潮をみる』という格言があり、その反対の言葉はこんな感じかなと勝手に作りました。

 金融資産運用も中盤で、金融資産といえばやはり”株式”です。「株に手を出すな」、「株取引はギャンブルだ」と何かと拒否反応を示す人の多い株式ですが、株式や株式取引、株式市場について理解できている人が少ないのもまた事実です。FP3級には株の基本が詰まっており、ここを通らずして株取引はできんな、と思わせられます。

 それでは株式の基本と株の「相場指標」の復習です。

『漁師は潮をみる』

 株式相場における格言の一つです。

 漁師は魚が見えたからといってそこを漁場と判断しません。ましてや勘に頼った漁もしないと思います。「ワシの漁は勘だ!」と言って成功している漁師は、無意識のうちに各判断材料と経験測からしっかり答えを導いているわけです。この格言の意味するところは””漁師が気象や潮の流れなど大きな判断材料から漁場を探すように、株式投資も大きな流れを見て判断するべき””ということです。魚が見えてる浅瀬で釣り糸を垂らすのは素人ばかりなり・・・です。魚からもあなたが見えていることでしょう(魚の視力は知りませんが)。

 「昨日、今日と値段が上がっているこの銘柄はこれからも上がるはずだ。全力買いだ!」という挑み方をすれば即退場となること必至ですね。

「株式」とは

 会社が資金調達をするために発行する証券です。会社に出資した額分の株券を投資家は受け取ります。昔は「株券」という実物を金庫で保管するなんていうシーンがテレビドラマでも見かけましたが、現代では現物を見る機会はないでしょう。株券はすべて電子化されているようです。株券についてはフリーの画像素材見つからないので検索してください。

株を所有する「株主」の権利

 株式を購入した人を「株主」といいます。株主と聞くと仰々しいですが、私たちも株を最小単位でも取得すれば株主です。誰もが知る大企業の株主になることも現代では可能です。

 株主というのはいわば会社の”所有者の一人”です。したがってその会社に対して次のような権限が与えられます。

 ①議決権 
  会社経営に参加する”経営参加権”。

 ②余剰金分配請求権
  会社が利益を出したら、その”利益を分けてもらえる権利”。

 ③残余財産分配請求権
  ”会社が解散”したときに、”残った財産”を持っている株数の比率に応じて
   分けてもらえる権利。

 どれをとっても大きな権限を持つことがわかります。

 よく「会社は社長のもの」という認識を持つ人がいますが、「会社は”株主のもの”」です。もちろん社長=株主の場合は多くあります。中小企業であれば「会社は社長のもの」が成り立つ会社もありますが、これは”社長=一人株主”ということです。なので結局「会社は”株主のもの”」です。

株の売買は「証券取引所」にて

 ”株を買って株主になりたい!”と思ったところで、まず株はどこで売っているのか、です。金融商品だから銀行や郵便局で売ってんのかな?そういえば「投資信託」は売ってたような・・・。

pings06kzk04io.hatenadiary.jp


 株の売買を行うのは「証券取引所」です。ニュースや新聞でおなじみ「東京証券取引所」や「名古屋証券取引所」があります。東京証券取引所は”東証”と呼ばれており、「東証1部上場」とか「東証株価指数TOPIX」などの言葉は聞かない日はないと思います。東証は有名な「1部」に加えて「2部」もあります。また”新興企業”を対象としたマザーズ」や「ジャスダックという市場もあります。

株の注文方法

 株の注文方法には価格を指定して注文を出す「指値(さしね)注文」と価格を指定せずに注文を出す「成行(なりゆき)注文」があります。

 「この価格まで値下がりしてきたら買いたいな」とか「ここまで上がったら売りたい」とういうときには指値注文をしておけば、価格変動を画面に張り付いて追わなくても希望の価格になれば売買の注文が入ります。

「相場指標」とは

 市場全体の動きをみる指標です。冒頭にある『漁師は潮をみる』の”潮”は相場における『指標』です。代表的な指標は以下の通りです。日経平均TOPIXは毎日のようにニュースで流れています。それくらい重要な指標です。

日経平均株価(日経225)

 東証1部上場の銘柄のうち代表的な225銘柄の株価を平均した数値です。平均といっても単純平均したものではありません。最近では30,000円を上回ったり下回ったりでニュースをにぎわせていました。要するに日本の株価の値動きを表していると捉えていいと思います。

東証株価指数TOPIX

 TOPIX東証1部上場されている全銘柄の時価総額を指数化したものです。時価総額というのは上場株式数×株価で求められます。こちらは日本の経済の規模感、株式市場の大きさのようなものを表していると私は捉えました。

 日経平均”株価の平均”TOPIX時価総額と覚えておきましょう。

JPX日経インデックス(JPX日経400)

 こちらはあまり聞かない指標です。”東証全体(1部、2部、マザーズジャスダック)”から経営がすばらしく投資家にとって魅力的な400社で構成される株価指数です。

 400社を決める手順は以下の通り。

 ①債務超過や3期連続赤字を出している会社は除外。
 ②売買代金と時価総額から上位1,000社を選定。
 ③ROEや営業利益、時価総額を加味して400社を選定。

売買高(出来高

 読んで字のごとく”証券取引所で売買契約が成立した株式の総数”です。売買高よりも出来高のほうが聞くことが多いと思いますね。出来高ってプロ野球選手の契約更改で聞きますね。 

ここまでのまとめ

 1)株式は投資家から資金を集める際に発行する証券

 2)株主の持つ権利
  ①経営参加権
  ②剰余金分配請求権
  ③残余財産分配請求権

 3)株の売買取引は「証券取引所」にて

 4)株式相場をみるための指標
  ①日経平均株価東証1部225銘柄の株価平均)
  ②東証株価指数TOPIX東証1部の時価総額
  ③JPX日経400(東証全体から選ばれた400銘柄)


 以上、株式についての前半戦でした。長くなりそうなので2部構成にしています。

 今日も1日お疲れ様でした。明日も勉強頑張りましょう。


にほんブログ村 資格ブログへ  にほんブログ村 経営ブログ ファイナンシャルプランナーへ