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マイナス成長?GDPとは何なのか。

 ブロクの記事更新が中々できておりませんでした。FP3級の試験の申し込みがとっくに始まりました。勉強は金融資産運用分野に突入。ここでは経済指標から入りますが、タイミングよくこんなニュースが。

news.yahoo.co.jp

 年4回の発表のうちの1回がこのタイミングなのだから勉強のしがいがあるものと改めて思いましたね。

GDPとはなんなのか

Gross Domestic Productの略

 GDPとは国内総生産の英語訳"Gross Domestic Product"の各単語の頭文字を取った言葉です。定義としては一定期間内に国内で生産されたモノやサービスの付加価値の総合計です。

付加価値の合計

 付加価値とは生産によって新たに付け加えられた価値のことで、商品の価格から原材料費や諸費用を差し引いた部分を指すのだそうで、いわゆる純利益みたいなとこかなと理解しておきます。

 何事もまずわかるように解釈することが大事。

GDPの利用

 GDPの伸び率はそのまま経済成長率に値します。GDPの推計結果は速報値や改定値などで内閣府が年に4回発表しています。この内の1回が先のニュースになりますね。先のニュースでは7〜9月期なので次回は10〜12月期で、1年間の経済成長率がわかるよ、となるわけです。
 どのように算出するかなど計算方法は非公開だそうです。

名目GDP

 市場において商品やサービスの価値は常に一定ではなく、需要と供給やお金自体の価値によって常に変動します。

リアルタイムに市場価値を含む

 そのときの市場価値でGDPを評価したものを『名目GDP』と呼びます。なぜわざわざ"名目"とつけるのか。例えば商品の価値が先に上げた要因で価格が上昇した場合、正確なGDPの伸び率、つまり経済成長率が見えなくなるからです。

例えば・・・

 あるお店の中でお話をすると、販売価格100円の商品Aが1年間に100個売れたとしましょう。

 100円×100個=10000円の売り上げ

 まぁ、誰でもわかる計算です。

 翌年、商品Aの原材料が高騰し販売価格を110円に値上げしました。ただ、商品Aの年間売り上げは10450円でしたので前年を上回りました。

 売上金額は後年のほうが450円多いので”売り上げは上がった”といえるかもしれませんが、売れた個数をみると前年は100個、後年は

 売上高10450円÷販売価格110円=販売個数95個

 マイナス5個です。

 このように物価上昇分を含むと実態がつかめないという問題が発生します。

実質GDP

 上記のような問題から実質GDPという指標があります。名目GDPから物価変動を差し引いた指標ということです。この指標が実際の経済規模を図るものとなります。

上記の例から

 先の例ではあるお店の商品Aの売上高は10,000円から10,450円に増加しましたが、実際の商品の売れ行きは前年が100個に対して後年は95個と5個マイナスになっています。つまり売り上げは増加したが成長でいえばむしろマイナス成長である、ということが物価変動の影響を除外することでわかるわけです。

まとめ

GDPは国内の生産力・経済力といえる

 国内総生産は国内に居住する人が生み出したモノやサービスの付加価値の総合計であることから、その国の生産力を数値化したものともいえるわけです。つまりどれくらいの経済力があるかを判断する基準になります。
 
 ちなみに世界のGDPランキングにおける日本は5兆3781億USドルで第3位です。世界第3位か~と満足するなかれ、2位の中国には約3倍、1位のアメリカには約4倍の差をつけられています。かつては経済大国日本として1位に君臨した時代もあると考えれば、満足のいく立ち位置ではないのかなと思いますね。

経済成長を語る上では「実質GDP

 物価変動を含む名目GDPでは正確な経済成長は図れませんでした。よって”GDPが~”、”経済成長が~”というニュースを目にする機会があれば、名目GDPなのか実質GDPなのか、という言葉をまず頭に浮かべなければなりません。通常経済成長を語る上では実質GDPを用いているので、誤りはないと思いますが、ニュースも用語がわかれば”よりわかる”ので、聞き流すだけでなく言葉一つにも耳を傾けて感がる癖をつけましょう。