衝撃。『ポジティブ・インパクト』
世の中にあまたいる成功者は、ゆるぎない地位を獲得して、想像を絶するお金を稼いでいます。
すべてをやりつくしてしまったような成功者が、なお望んでいることがあるそうです。
「もっと世界に貢献したい」
本日、私が知識ストックしておきたい本は
『まわりにいい影響をあたえる人がうまくいく』
です。
自分の影響力を意識するようになると、さらに自らを成長させるようになる。
自分の影響で周りの人が成功する姿を目の当たりにすれば、より良い影響を与えようと考えます。
すると自然と学び、自分のアップデートに力を注ぐようになり、結果成功につながっていくというロジックです。
ポジティブ・インパクトを与えるためにすべきこと、心構えから実際の具体的な行動に至るまでを解説していきます。
ポジティブは身に付けられる
”ポジティブな影響を周りに与えよう”なんていう著者はさぞかしポジティブな人なんでしょうねと思いますよね。
しかし著者自身、長年うつ病に苦しんでいたという過去を持っています。
ただ、うつ病と向き合い、治療と並行して思考や行動を変えていった結果、最初は意識的に行っていたポジティブな思考や行動も、いつしか人格の一部といえるほど自然に身についていったと語られています。
ポジティブは訓練で身に付けられる。
これは作者自身の体験談からいえることですね。
周りを成功へ導くために
周りの人をうまくいかせることが自分の成功につながるロジックはわかりました。
例えば特筆すべき能力のない私が周りを成功に導くためにできることはあるのか。
具体的な方法論に移ります。
ポジティブな影響を与えることを優先する
自分の仕事の目的って何でしょうか。商売をしていれば商品を売ることです。製造業であれば、その商品をつくることです。
アメリカのある大学病院の用務員を対象に、仕事の意識調査を行ったそうです。
用務員の主な仕事は病院の清掃など雑用なのですが、調査結果では患者さんとのコミュニケーションを通して心地よく医療を受けれるように、また医療スタッフの支援をすることが仕事であると考えていました。
職場にポジティブな影響を与えることが仕事であると考えている、といえます。
休日にボランティアをするなど特別な行動をとる必要はなく、日々の仕事の中でポジティブな影響を与えられないか。そのためにはどう行動すべきか、を考えることが第一歩といえます。
周りの人たちに目を向ける
周りの人にどれだけ目を向けているか考えたことがあるでしょうか。
私自身も心当たりのあることですが、例えばスマホを触っている間、放っておかれている子供。
人は見られることで自尊感情が高まります。つまり、放っておかれている子供にはその逆の作用が働きます。
南アフリカのナタール族の人々は自分たちは誰かが見るまで存在しないという感情を持つそうです。相手を見ることで存在させるわけです。
そのくらい目を向けるという意識と行動は他人に影響を与えます。
目を向けたことでその人が持つスキルなどを発見できれば、スキルを活かす場を提供したりと、相手の成功への手助けもできるようになります。
今すぐに行動を起こす
ポジティブな影響を与えることを優先的に意識して、周りの人に目を向け、手助けできる、助言できると思ったならあとは迷わず行動することです。
行動を起こすうえで障害になるのが既存のルールと文化です。
ルールを破ることを推奨するわけではないですが、そもそもルールは長い時間が経つことで作られた理由が忘れ去られていたり、前提となる環境が変わっていたりします。
また、著者も語っているようにハッキリした理由もない慣習にとらわれやすい日本的な文化も、変化を起こすのに障害になることが多いです。
ルールや文化についても疑問をもって、必要であれば破っていく行動力が必要です。もちろんその場合、正当な根拠を示すことも忘れずにしましょう。
誰もがしなかったことを、先陣を切って行動すれば批判を浴びることは間違いありません。
しかし、道を切り開いていく行動は、人に大きな刺激を与えるとともに、自身にも大きな達成感が得られます。
いつしか習慣となる
ポジティブな影響を周りに与える心構えと意識、そして行動について解説してきました。
もちろんはじめは意識してこれらの行動をする必要がありますが、実際に周りに影響を与えはじめ、周りがうまくいっているのを実感として受け止められるようになれば、自分自身も大きく変わり始めます。
周りの人がうまくいき始めると、自分が与えた影響を意識するようになります。
そしてさらに影響を与えるべく、自らが学び、気づきを得て、変わり続けます。すると人生がどんどん豊かになっていきます。
『これが周りをうまくいかせることで自分がうまくいく』ということです。
「他人のために」は色んな自己啓発本で語られているので再現性の高い成功への道すじなんでしょうね。